キャンプ上級者向け!日本製ケロシンバーナー「マナスル」とは?

キャンプ上級者向け!日本製ケロシンバーナー「マナスル」とは?

バーナーの定番といえばガスバーナーでしょう。使い方は簡単で、キャンプ初心者でも使えるのがガスバーナーです。でも、キャンプをある程度経験すると普段しないような、少し面倒なことがしたくなります。そんな人におすすめがケロシン(灯油)を燃料としたギアです。ケロシンを燃料とする道具はたくさんありますが、バーナーでは、「マナスル」が有名。人気で入手困難な商品ですが、愛用している私が魅力を徹底的に解説します。

マナスルについて

マナスルがどういったメーカーなのでしょうか?マナスルについてと、種類はどのようなものがあるのかを説明します。

マナスルとは?

第一次登山ブームから半世紀にわたり生産を続けている純国産の灯油ストーブです。販売しているのは株式会社スター商事で、職人が手作りでひとつひとつ丁寧に作っています。マナスルのような真鍮製のストーブは使いこむほど味が増してくるので、長年使用できる道具です。

マナスルの種類

マナスルにはサイズが3種類あります。サイズごとに燃焼時間が異なり、使用する人数が変わります。

96

シリーズの中で1番小型なのが96です。タンクは手のひらに収まるサイズで軽量かつコンパクトなので、ソロ用に最適。バーナーヘッドは、121や126と同じですが、中間パイプが短いので、セッティング時の高さが低くなります。

121

1人から少人数での使用に適した大きさのバーナーが121です。タンクの容量は、最も大きいサイズの126よりはひとまわり小さいですが、バーナーヘッドは126と同じなので、高火力で調理できます。

126

『マナスル』のシリーズでは1番大きいサイズ。大人数の使用に最適で、最大5時間燃焼します。

マナスルのセット内容

マナスル

構成されているのは、ジョーゴ、タンク、風防、バーナーセット、スパナ、三脚、掃除針です。専用の収納ケースは標準装備。

専用の収納ケースは、ゆったりサイズなので少し雑に入れても収まります。ピッタリとつくられているケースだと収納するのに、ストレスが溜まりますが、『マナスル』の収納ケースは、そんなことありません。

マナスルの点火方法

ケロシンバーナーの点火は難しいイメージがあるかもしれませんが、少しだけ面倒なだけで慣れてしまうと簡単。それでは解説します。

本体を組み立てる

マナスル

タンクの中央にあるキャップを外します。外したキャップは、ポンプハンドルの先端にねじ込んでください。これで無くしてしまうことを防いでくれます。

マナスル

バーナーヘッドを取り付けます。スパナでしっかりと固定してください。

マナスル

風防、フレームリング、三脚を所定の位置に取り付けて完成です。注油口キャップを外して、ジョーゴを使用して灯油をタンクに入れてください。

予熱する

バーナーヘッドを温めてあげないと点火しません。予熱するには燃料用アルコールを使用します。

マナスル

調整弁が開いていることを確認し、燃料用アルコールを予熱皿に8分目程満たします。アルコールを注入するときは、写真のような先端ノズルがある容器が便利です。おすすめは、エスコオイラー250mlです。

点火

いよいよ点火です。手順を理解すれば難しくないですよ。

マナスル

チャッカマンやライターなどで、先ほど注入したアルコールに点火して、アルコールが無くなる寸前まで約3分ほどですが待ちます。予熱不足だと点火しませんので、我慢して待ちましょう。

アルコールの炎が消えそうになる前に、調整弁を閉めてから数回ポンピングします。炎が出るまでポンピングしてください。最初は赤い炎ですが、ポンピングを続けると青い炎になります。青い炎になると炎が安定していることです。青い炎にならない場合は、予熱不足なので再度予熱からやり直してください。

もし、アルコールが燃え尽きてしまいガスが点火しなくて、ゴーというガスの音がしていたらライターで点火できます。

マナスルをおすすめする理由

マナスル

おすすめする理由は5つあります。

  • 真鍮のボディがかっこいい
  • 構造がシンプルで故障が少ない
  • 燃料が灯油なので安い
  • 使い込むほど風格が出て愛着が増す
  • 長年使用できるほど頑丈

とにかく見た目がかっこよく使用している姿は玄人感満載です。使用していると、ガスストーブの方が絶対簡単で使いやすいのに、あえてケロシンバーナーを使うことで自分に酔ってしまっていることがわかるはずです。入手困難ですが、ゲットできる機会があればぜひ手に入れてほしいアイテムのひとつです。